☆れいこさんのお部屋へようこそ☆

宮城のこと、大好きな京都や神戸、大阪、そして読んだ本のこと美味しかったものなどを書いています☆彡(時々美術音楽関係とか)

「小さな神たちの祭り」を見て(地元東北放送)

内館牧子さんの作品なので、きっと

いい内容だろうと思っていました。

千葉雄大さんもいい演技で、期待に違わず

グッときました。3月11日に

やってもよかったんじゃないかと思うくらい。

 

しかし、あの時間のシーンは見ていて辛かった。

だから、ご家族を亡くされた方はもっと

辛かっただろうと思うし、主人公の青年のように

生きている側も、なぜ自分が生き残ったのかと

罪の意識を持ってしまったのだろう。

 

青年の何年にもわたる葛藤を経て、ある日

おとずれた祖父のタクシーのおかげで

あの世とこの世を行き来しているうちに、

亡くなった方々も、生きている人に幸せで

いてほしいという互いの祈りが心をつないでいる

というラストは、内館さんらしい優しさに満ちて

いてよかったと思う。

 

震災後、作家の伊集院静先生も、河北新報

「亡くなった人々が星になったかのような星空だった」

と、震災で亡くなった方々の事を悼んでいらした。

こういうドラマを見るたび、あの震災のことや、

亡くなられた方々のことを忘れず、与えられた日々を

大切に生きなければと思う。

 

伊集院さんが某雑誌の悩み相談のページで

こうおっしゃっていらした。

「この残された者にとって当たり前の日々は、

生きたくても生きることの出来ない人々が

送るはずの一日なのだから」と。

 

 読んで下さってありがとうございました。