「小さな神たちの祭り」を見て(地元東北放送)
内館牧子さんの作品なので、きっと
いい内容だろうと思っていました。
千葉雄大さんもいい演技で、期待に違わず
グッときました。3月11日に
やってもよかったんじゃないかと思うくらい。
しかし、あの時間のシーンは見ていて辛かった。
だから、ご家族を亡くされた方はもっと
辛かっただろうと思うし、主人公の青年のように
生きている側も、なぜ自分が生き残ったのかと
罪の意識を持ってしまったのだろう。
青年の何年にもわたる葛藤を経て、ある日
おとずれた祖父のタクシーのおかげで
あの世とこの世を行き来しているうちに、
亡くなった方々も、生きている人に幸せで
いてほしいという互いの祈りが心をつないでいる
というラストは、内館さんらしい優しさに満ちて
いてよかったと思う。
「亡くなった人々が星になったかのような星空だった」
と、震災で亡くなった方々の事を悼んでいらした。
こういうドラマを見るたび、あの震災のことや、
亡くなられた方々のことを忘れず、与えられた日々を
大切に生きなければと思う。
伊集院さんが某雑誌の悩み相談のページで
こうおっしゃっていらした。
「この残された者にとって当たり前の日々は、
生きたくても生きることの出来ない人々が
送るはずの一日なのだから」と。
読んで下さってありがとうございました。