☆れいこさんのお部屋へようこそ☆

宮城のこと、大好きな京都や神戸、大阪、そして読んだ本のこと美味しかったものなどを書いています☆彡(時々美術音楽関係とか)

上村松園~序の舞~

f:id:reikosannooheya:20200108171706j:plain
f:id:reikosannooheya:20200108171752j:plain
なんだか聖母マリアさまみたいですね。序の舞もきれ~い♡

(写真左:クリアファイルなので写真が上手くいかなくてごめんなさい)

2018年の5月に東京藝術大学大学美術館

にて(序の舞)への系譜を見てきました。

「序の舞」は東京藝術大学で修復を行って、

見事によみがえりましたよね。

修復って簡単にいうけど、元の良さを変えては

いけないし、どこまでが修復なのか難しい部分が

あるのでしょうが、綺麗になって私たちの前に

表れてくれました。

 

良家のお嬢様が舞を舞う前の緊張の一瞬。

上村松園の得意とする京都の品の良さ、はんなりした

華やかさが着物や帯の色合いによく表れて

いますよね。

 

松園は女性で初めて文化勲章をとったことでも

有名ですが、宮尾登美子先生の小説「序の舞」

を読むと、男性社会で絵で生きていく大変さや、

教えてくれた絵の先生を好きになって身ごもったり、

シングルマザーになっても再婚しないで

才能を応援し続けてくれたお母さんの話とか、

自身もシンママとして画業で生きていくとか。

裏ストーリーを聞くと、絵が一層きりりと

生きている女性像とシンクロして美しいです。

昔の時代だと、今よりももっときつかったと

思います。売れっ子だから経済的には

裕福だったのでしょうけれど。

 

晩年は普通に家事や育児をこなす市井の

女の人を描いていましたが、

宮城県美術館に来てくれた生の絵は

女の人の中にある一生懸命さや健気さ、

やさしさを感じさせる同性からみてもいい絵でした。

(男性が女性を描くとなかなかこうはいかない。)

 

映画だと名取裕子さんが主演でDVDあるようですので、

見るとざっくり松園の一生が理解できます。

原作はもちろん宮尾先生だから、辛いことがあっても

涙を拭いて、自分の道を信じて進む凛とした女性

として描かれています。女優の若村麻由美さんも

好きって言ってらしたから松園仲間♡(勝手に)

 

長文読んで下さってありがとうございました。