~ルノワール~ 幸せをもたらす絵たち
あまりの感動に、地元河北新報の読者欄に投稿したら
掲載してもらったことがあります!
最初に来てくれた時に一番グッときたのが
「アンリエ夫人の肖像」です。(本物はNYの
美術館にあるのですが、素敵な額縁に飾られて、
「これこそ貴婦人だわ~、素敵!」と感動しました。
この写真はレプリカなのですが、いつも優しい微笑みで
私を見守ってくれています。
ルノワールは元々陶器の絵付け職人だったのですが、
絵画に転向して傑作を生みだしました。あまり風景画は
なくて、人物(女性・裸婦像が多い)のですが、
「絵とは見る人を幸せな気持ちにさせるもので
なければならない」と言っていただけに、
暗い気分にさせる絵は見たことがありません。
女性の微笑み、肌のぬくもりや優しさが詰まっていますよね。
きっと女性の美しさってこういうものだ、という
ルノワールからのメッセージかもしれません。
ただ、美術館の展示が難しいだろうと思うのは、
同じような絵が多くなってしまうことだろうなぁ。
宮城県美術館だと、ここでちょっと空気を変えたいな
という場所があるのですが、(そこで大きい絵とか
展示してるパターン)
晩年、リュウマチを患いながらも手首に絵筆を巻き付けて
絵を描き続けた情熱はすごいなと思います。
息子さんも映画監督だし、親の姿を見ているの
ですね。あのラファエロに影響を受けているので、
見る人を優しい気持ちにさせてくれるのも納得です。
話はそれますが、今宮城県美術館も移転問題があり
私個人としてはいい絵を呼んできて集客を充実
させてほしいし、それを税収に充ててほしいと
なんか古くても重厚でロマンチックな作りですし、
古いから壊して新しくしちゃえ、って反対ですね。
読んで下さってありがとうございました。