消えない傷跡 ～父からの暴力～

（読売新聞さん。役所の人、助けてあげて！！）

今でも私の右目には内出血した跡が2か所あります。

16才の時、父に殴られた跡です。

（左目は幸い後は残りませんでした）

その頃、わが家では実家の商売が失敗して

生活はどん底でした。父も仕事もないので

引きこもり状態でイライラしていました。

西原理恵子さんが「貧困は人を獣にする」って

言ってらしたけど、まさにそう。

私が妹と些細なことでケンカになったとき、

妹が父に言いつけたんですね。

そういう時、子供の頃からいつも叱られるのは私ー。

だからまた叩かれるのだろうと思っていましたが、

その日は違っていました。父は私に馬乗りになり、

私を殴りました。何分位殴り続けたのか思い出せません。

痛くて怖くて動けない。いつ終わるのか分からない

恐怖の中、段々口の中がしょっぱくなってきて、

殴られたあと台所へいって唾を吐いたら、血が混じっていました。

口が切れていました。目は腫れ上がり、顔は真っ黒に

なっていました。殺されると思いましたが、

なんとか生きていました。母は見て見ぬふりで、

学校を休ませてほしいと頼んでも無視しました。

私は心底両親を憎み、死んでくれないかと思いました。

貧困を憎みました。妹（次女）もそう。

次の日学校へ行って、転んだとだけ周りの人には言いました。

気を遣ってくれて、それ以上みんな聞いてきませんでした。

なんで妹ばかり大事にして、私だけいつも我慢しなければ

いないの？といつも思っていました。

長女だから我慢してって常に言われて、辛かったです。

今思えば、児童相談所に逃げれば良かったなと思います。

千葉県野田市で心愛さんが虐待の末、亡くなったこと、

神戸で児相に逃げた女の子が追い返されたこと、

他人事とは思えなくて。心愛さんもどんなにか無念の

うちに亡くなったのだろうと思うと、悔しくて悲しくて

たまりません。神戸のことも、なんで追い返すのだと

どうしてろくに事情も聞かず警察に行かないと行けなかった

のかなって考えると、腹が立ちます。

子供は親を選べないので、助けてあげてくれませんか。

今でも鬼のような形相で私を殴った父の表情は

忘れることはできません。私の人生に消えない傷跡を

残しました。もっと許せないのは、「いつまでも過ぎたことを

根に持つなという」父の発言の無神経の極みです。

楽しい記憶がないわけではありません。きっと心愛さんだって

そうだったと思います。でも、体や心に傷を残すくらいの

暴力を振るうのはやはり違うと思います。

2年前、母も亡くなり、その時に色々話す機会がありましたが

また父は私に、許すことのできないことを言いました。

妹（次女）の為に私を我慢させることを言いました。

それきり、父にはもう2年以上会っていません。

会いたくもありません。次女や三女にはいい父親だったと

思います。けれど、残念ながら私にはそうじゃなかった。

血の繋がりは全てではないと思います。

寂しいけれど仕方ないー。

私は心の狭い人間なのかなって何度も自問自答

するのですが、答えは出ませんし、生まれ変わってまた

彼を父にって言われたら、嫌かなって言うと思います。

私も彼からすると生意気で屁理屈こねる人だから嫌かも

しれないし。

家族で殺人にならなかっただけ良かったって

考えるのがいいかもしれません。

愚痴っぽくなってホントすみませんでした。

読んで下さってありがとうございました。

虐待にあっている子供たちがこれ以上苦しむことが

ありませんように。そして、一刻早く逃げることが

出来ますように。赤ちゃんは検診に来ない親のことは

役所がちゃんと発見出来ますように。

子供を大切にできる社会になりますように。