「きものが着たくなったなら」を読んで
(黒田知永子さんとか華麗な方々も出てらして、ため息が~)
山崎陽子さんという編集・ライターさんの出された本。
今はアラ還の方で、素敵な着こなしを見せてもらった。
こういう方がいらっしゃると、年を取るのも悪くないもんだと
思います。若さもいいけど、年齢に抗わないお洒落っていいですね。
最近ステイホームのせいで太ってしまい、いつかは
着物で生活したいな~とは考えていたのですが、
(着物だと太っているのを誤魔化せるし)
この本だと、紬等から始めて、汚れの目立たないグレー・茶系を
選ぶことや、どこにでも一人でも着て行こうって書いてあって、
これが中々難しいとか時折感じてしまったり。
(自意識過剰なのでしょうけれど)
母の紬の着物もあるんですけど、私と10センチ身長も違うし、
母はもっと太っていたから身幅も違うし、「お母様のお着物を
お嬢様に」みたいな美談に見事になりませんでしたねぇ。
着物やさんのトークに上手いこと乗せられてしまったんですね。
手持ちの浴衣あたりからならできそうな気がします。お祭りじゃなくても。
浴衣だとクーラーで冷えたりしないので、洗濯はう~ん、
Tシャツみたいには行かないけれど、日本の夏は湿度が高くて
辛いから、麻入り素材等だとまぁまぁ涼しく過ごせたりします。
(外へ出る時のみ帯などちゃんとして)
今ってみんな裄あるから、古着でもお洒落なものだと結構いい値段
するんですよね。(仙台市内でもやっぱりこれ欲しい!っていうのは
そりゃするよね、このお値段・・・。みたいになりますもん。
新しいスマホ買えそう!みたいな。)
しかし、自分でとても気に入ってしょっちゅう着ちゃえば
元は取れるのかな。最終的にコスパが自分の中で合っていれば
いいのだろうという結論に至りました。林真理子さんが
エッセイの中で、「マリ」という着物好きの愛人がいて、その
愛人に貢いでいるかのように原稿料をアテにして着物を買って
しまうって読んだことがあります。林さんらしいユーモアですね。
でもわかる、その気持ち、この高揚感は洋服じゃ味わえない!
いい着物に出会う時って、ひとめぼれに近いです。
もうカミナリに打たれたみたいな衝撃。
今年はお祭りも中止が多いですけど、どうにか楽しい
夏休みにしたいものですね。まずは健康第一ってとこで。
読んで下さってありがとうございました。