☆れいこさんのお部屋へようこそ☆

宮城のこと、大好きな京都や神戸、大阪、そして読んだ本のこと美味しかったものなどを書いています☆彡(時々美術音楽関係とか)

泣き虫じいさん

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(父が私の下の子に買ってくれたぬいぐるみ)


父の見舞いの帰り。面会時間が決まっているので、

「そろそろ帰るよ」と声を掛けて立ち上がると父は涙目になっている

ではないか。実はこないだもそうだったのだけれど、帰りになると

泣き出すのです。元気だった時は子供の頃私がが泣きそうになったり

すると、「泣きメソや~い」とからかったりする人だし、

去り際に涙をみせるとか意地でもしなかったのが、重い重い

鎧を脱いだのでしょう。私の下の子の腕をガシっとつかんで、

本当は帰って欲しくなかったのでしょうか。

「また来るからさ」と言ってエレベーターの前までお見送り。

 

下の子も車の中で泣いていました。私も思わず涙が。

「みんなに会いたい」とか、「K子(次女)は?」とか

弱気の発言が連発で、どんな言葉をかけていいかこちらも

分からなくて、「今みんな仕事忙しいみたいだから、落ち着いたら

来てくれるからさ」とその場を取り繕うことでいっぱいいっぱい

でした。

また行ってみないといけないが、三女も明後日は土曜だから

面会できるだろうし、寂しがり屋だったんだなぁと思わず

実感しました。今度ぬいぐるみでも置いてきた方がいいだろうか。

 

「今生の別れじゃないんだッ」とよく元気な時に言っていたのが

まさか逆にこちらが言う側になるとは皮肉なものです。

帰りのエレベーターで看護師さんが「不安になるんですよ」

と優しい言葉をかけて下さり、なんだか天使に見えてきた~。

 

看護師さんや医療従事者の方々のおかげです。

せめてうつさない、うつらないことくらいしかできないけれど

お世話になっている病院の皆さまに感謝して。

 

読んで下さってありがとうございました。