東山魁夷展に行ってきました
(平日の午前だというのに、入場券を買うところから並んでおり人気の高さが
うかがえました。)
コロナのせいもあるかもしれませんが、宮城県美術館でチケットから並ぶのは
始めて見ました。駐車場も満車!(よく東京の美術館とかで人気の
催しだと並んでみることは珍しくないが、仙台だと珍しい~。)
そして中に入ると心癒される魁夷ブルー。海の色が本当に美しくて、
思わず息を飲みました。近くでつめて見ても、少し離して見ても実に
バランスがいいですね。鑑真和尚が何度も日本へ来ようとして、
ついに5回目で失明にも負けずに渡日してくれたガッツに魁夷さんが
感動してこの襖絵を描くことを決意したと解説があり、この襖絵も完成に
何年もかかったと書いてありましたが、確かに下絵とかきちんと
マス目に下書きしてあって、構図などバッハの曲みたいな緻密で
計算された美しさが感じられました。
そして、改めて襖や畳も日本の芸術品なのだと思いました。
洋風のリビングよりも和風のお部屋のほうがなんとなく
マッチする気がするのは私だけかなぁ。
中国の風景などラフな感じの墨絵も良くて、さすが東山魁夷だと
改めて感じました。
展示を見終わって、レプリカだけど別の絵など日本の自然の美しさって
いいわぁと思いました。京都の桜の絵なんか本当に素敵でした。
カフェモーツアルトでパスタランチをいただきました。
カフェもお洒落で美味しかったです。そしてこの県美術館も移転せず
ここにいて欲しいと思います。古くても直して使えばいいと思いますし。
(アーティスティックな雰囲気が魅力のカフェモーツアルト。)
お茶してるとお洒落な人に見えてきます。
「 冬の岩は生きているように見える、冷たい波に打たれても
逃げるわけでもなく、静かに耐えてそこに佇んでいるさまが美しい」
というようなことが海と波と岩の絵の解説についていて、
観点が素敵だと思いました。そんな感性があんな素晴らしい絵画を
生み出すんですね。久々に心が洗われた時間でした。
会期はまだあるので、まだご覧になっていない方良かったら
どうぞ♡(2020/11/1まで)
読んで下さってありがとうございました。