旅館幾松の閉館に思う
いつか泊まってみたいな~と思っていただけに、去年の秋で
閉館されたことを新聞で知って結構ショックです。
出番ないけど、この幾松さんとのエピソードはなんかロマンチック
ですね。幾松さんって貧しい武士の娘から京の芸妓になって、
舞の名手だったとか。新選組に追われていた桂さんにそっと
おにぎりを差し入れたりとか、この旅館幾松が長州藩藩邸だった時に
桂さんを衣装ケースみたいなのに隠して、新選組が乗り込んで来た時も
「いない」と言って、嘘だと思うなら自分を斬ってから探してくれと
タンカを切ったり、鳥羽伏見の戦いで仲間を失って、心身共に傷ついて
温泉で逗留していた桂さんを無理に説得して京都に連れ戻したり。
(なんだか京の芸妓の心意気というか、意地さえ感じます)
こないだ萬斎さんの「鞍馬天狗」が再放送されていて、羽田美智子さんが
幾松の役されておりキレイでしたよね。昔、霊山護国神社のお墓参りいったこと
ありますが、やはり人気は竜馬さんたちでしたっけ。
上の方に桂さんと並んで幾松さんのお墓もありましたが、いいんじゃないですか
ラブラブなら。(晩年は別居説もあったらしいが)
この桂さんは明治維新の三傑の中で唯一畳の上で亡くなった方ですが、
先日亡くなった半藤先生が、「明治維新では、役割を果たした人は
さっさと死んでしまう」みたいなことをおっしゃられていましたっけ。
いつか桂さんや幾松さんも大河でもう少し活躍できる日が来ると
いいですね。
偉大な歴史の影には必ず支えてくれる女性ありです。
そして京都にも頑張って欲しいな。去年三越で京都フェアあったとき、
松栄堂さんからお香「堀川」買ったのですが、相変わらずはんなりしてて
心癒されるいい香り。「がんばって下さい」って声をかけたら、
「ありがとうございますおおきに」って返してくれて。懐かしい京ことば。
堀川も大好きです。またいつか京都に帰らなくちゃ。
読んで下さってありがとうございました。