☆れいこさんのお部屋へようこそ☆

宮城のこと、大好きな京都や神戸、大阪、そして読んだ本のこと美味しかったものなどを書いています☆彡(時々美術音楽関係とか)

寂聴さんが逝ってしまった

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岩手県天台寺。もう何年も前ですが、ついこの間のようですね。)


瀬戸内寂聴さんが亡くなったと今日知りました。

男性遍歴は色々とあったし、出家前はお子さんを置いて男性の

元へ走ったこととかスキャンダラスな人生だったよう

です。出家後は法話とか雑誌の連載とか、小説家としても

ご自分の生き様を晒しながら作品を生み出したり。

人生相談は大好きでした。

 

なんだか未だ信じられなくて、本やインタビューとかで

色々励まされたことが沢山ありました。

美容院で雑誌を渡されると寂聴さんのページがいつも

楽しみでした。

 

京都の寂庵は行ったことがないのですが、岩手のお寺の

法話は一度行ったことがあります。境内には人が沢山で、

人気でしたっけ。小さい寂聴さんが、法話が始まったとたん

大きく見えたことが昨日のようです。

法話が終わって

「悩みがあるひとは手を上げて」とおっしゃって下さり、

手を上げたひとが、

「私は子供に先立たれました」という方がいらして、

「私も色々悩みはあるけど、まだその悲しみは味わっていない」

と思いました。

寂聴さんが

「この世で逆縁ほど苦しいことはない」と優しくお話しされた

ことを思い出します。

「あなたが幸せでいてくれることが一番の供養、あなたが

いつまでもメソメソしていたら、お子さんが悲しむのよ」って

答えてくれて、悩んでいる人々の心にユーモアを

交えながら寄り添ってくれていました。

 

笑いがあって、優しさがあって、晩年は秘書のまなほ

さんとの交流が気持ちをほっこりさせてくれました。

きっと娘さんとの過ごせなかった時間を、瀬戸さんとの

関係で埋めていたのかなって思います。

デヴィ夫人若い女の子を下宿させたとか、カリナさんへ

してあげられなかったことを埋め合わせるかのようでした。)

 

細木数子さんが亡くなったこともびっくりしましたが、

寂聴さんが逝ってしまったことも信じられません。

その一方で、

「寂聴さんは見事に生き切ったんだな」という気持ちで

いっぱいです。

人生100年、出家されたのが51歳だから、それを起点に

生き方を切り替えて、見事だったと思います。

 

テレビの対談で

「私は好奇心が旺盛だから、死んだら地獄のほうが

面白そうだと思うの。

だって色々な鬼がいて、どんなことが起きるか

分からないでしょう?天国はきっといいかもしれないけど、

単調で面白みがないもの」みたいなことをおっしゃったり、

寂聴さんらしいなぁと思いました。

 

今頃、天国で亡くなった作家さん達と交流されて

いるのでしょうか。人生を最後まで現役で突っ走って

カッコいい生き方、見習わないといけません。

寂聴さんありがとうございました。

 

そして、読んで下さってありがとうございました。